令和6年7月 発刊に寄せて

 組合員の皆様、御健勝のこととお慶び申し上げます。日頃より組合活動、建設国保の諸運動に多大なる御理解と御協力を賜っております事に御礼を申し上げます。

 本年一月一日に発生した能登半島地震では、多くの住宅が倒壊などの被害を受け、今なお多くの方々が避難生活を余儀なくされております。被災されました皆様には、お見舞申し上げますと共に、一日も早い復興を願うばかりです。全建総連では、支援金の目標額を一人当り七十円とし、合計で三千五百万円に設定しました。県連では各組合、組合員に対し支援カンパの要請は行わず、一月十一日付けで県連会計(予備費)より五十四万九千六百四十円を送金しました。又、応急仮設木造住宅建設では、県連で二十六名の協力を得ることができ、内五名の方は田川建労からの大工職人です。インフラも追い付かず、移動時間に二時間三十分、仮設のお風呂、車中泊など、過酷な状況の中でご尽力なされている組合員の皆様には敬意を表します。

 日本海側に住み、令和元年の山形県沖地震を経験している我々にとっても、他人事ではなく、常に地震に対する備えが必要と再認識させられました。鶴岡市の住宅の耐震化率は令和五年十二月末で八一・四七%となっており、鶴岡市建築物耐震改修促進計画では、令和十二年度までに住宅の耐震化率を九十%とする目標を掲げています。又、市と県で協調補助を行っている、住宅リフォーム支援事業では、従来の耐震改修に加え、減災対策の強化として、防災ベッドの設置や耐震シェルターの設置等に対して、補助割合八〇%、上限三十万円の支援を行っています。是非、ご活用ください。

 今年も温暖化の影響により大雨、熱波による猛暑、熱中症による体調不良などを危惧しています。組合員の皆様、ご自愛下さい。

 結びに「建設業は災害対応や除雪も含めて地域の基盤を支える【守り手】だ」新4K(給料・休暇・希望・かっこいい)のもと、希望を持って頑張りましょう。

建労新聞 第131号 令和6年7月1日より